今月は調子良く読んで現実逃避してます。
本屋さんにもちょこちょこ行けたからハッピー。
キリエのうた
岩井俊二さんの映画が好きで、次回作ということで買いました。
相変わらず残酷さの切り取り方がとても丁寧で綺麗で...映像として出来上がった作品もきっと美しいんだろうなと思います。
その美しさと悲しみのコントラストがやるせなくて...
<あの絵>のまえで
日本に存在する多くの美術館と収蔵品にまつわる短編集。
豊田市美術館が出てくるお話、祖母との関わりを思い出してしまい、寝る前にほんのり涙が出た。
素敵な美術館が国内にもいっぱいあるから、見れるうちにどんどん行かねばと思いました。
豊田市美術館は静かで、心がすーっと凪いでいくので好きです。また行きたいな。
直島の地中美術館もとても好きでした。あそこで見るモネの睡蓮は、自分のためだけにそこに存在するみたいで素敵だったな。
台湾漫遊鉄道のふたり
今年一の読書体験でした。
台湾の美味しそうな食べ物から始まり、おっ、これは時代を超えたシスターフッド小説かな?と思ったところでどんどん出てくる植民地時代の差別やバイアス...心をぐらぐらにさせられながらも2人の千鶴に惹かれて最後まで読みました。
ここで終わりかと思いましたが、そのあとがすごかった。みなさん読んで。この仕掛けは本当にすごい。本の世界に引き込まれるとはこのことです。文章から作る世界観に圧倒されました。
はー、いい体験だった。
電車のなかで本を読む
本や文章と人の関わりを読むのが大好きです。
共通の友人を見つけたような、わくわくした気持ちになります。
この本も本が大好きな著者の目線で見る世界をお裾分けしてもらえて、読みながら幸せな時間を過ごしました。
本を読む意味でいうと、私は完全に娯楽だと思っていて、娯楽の中でも時間がゆったり流れる類だから余計に好きです。
良い連載をちまちま読んでいる感じがします。毎日読み返したいね。あと紹介されている本も魅力的で、読んだことないものもありました。どんな年代の人にも色んなジャンルからおすすめされていて、その幅広さに感服する。
水滸伝、また読みたいな。学生時代、めちゃくちゃハマりました。
台湾漫遊鉄道のふたりが特に心に残ったなぁ。